私はよく、言葉にできないものを忘れてしまう
大切なのは、どうやって保ち、どうやって覚えておくかだ。雨の続く日に明るさを思い出し、長い夜に夜明けを忘れずにいるには、どうすればいいのだろう。
けれど、その問い自体があることを含んでいる。今は耐えなければならない、今という時間は自分のものではない、ここは人間の世界で、その先に天国がある、ということだ。だから、雨には雨の日があり、長い夜も愛おしく見える。二つを比べるのは、どちらが優れているかを決めるためではない。どちらかを好むなら、もう一方をどうやって抱きしめればいいのだろう。
私は本当に好みを持っているのだろうか。ない。曇りでも晴れでも、今日でも明日でも、毎日は同じ。部屋の中でも外でも、ここでもあそこでも、どこも同じ。だから退屈する。本当に違いがないように思えるから。違いが生まれるとしたら、それは私が選ぶからであり、私の外にあるものが働きかけ、私が反応するからだ。